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Power AppsからPower Automateに引数を渡す方法

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Power AppsからPower Automateにパラメーターを渡す方法

Power AppsとPower Automateは親和性が高く、Power AppsからPower Automateに引数を渡すことができます。

例えば、ユーザーにPower Apps側でデータを入力させ、Power Automate側で処理をし、Power Appsに値を返すことができます。

まず、概要です。

概要

  • Power Automate側で[Power Apps(V2)]トリガーを準備し、引数を設定
  • Power Automate側で引数に対して任意の処理を実施
  • Power Apps側からPower Automateを呼び出し、引数を渡す ※Runの引数を指定

STEP1: Power Automate側で[Power Apps(V2)]トリガーを準備

まずPower Automate側で[Power Apps(V2)]トリガーを準備します。

作成部分から手順を書きます。
まず、Power Automate > [+作成] をクリックします。

001_Power Automate

[自動化したフロー]をクリックします。

002_Power Automate

任意のフロー名を入力し、[スキップ]をクリックします。
003_Power Automate

トリガーで[Power Apps(V2)]を選択します。

004_Power Automate

トリガー[Power Apps(V2)]で[+入力の追加]をクリックし、Power Apps側から渡される引数を設定します。

005_Power Automate

引数の型を選択します。

今回は「数」を選びました。

006_Power Automate

「param1」と「param2」というパラメーターを2つ作成しました。

007_Power Automate

これで、Power Automate側の準備は完了です。

STEP2: Power Automate側で引数に対して任意の処理を実施

どんな処理でも構いません。

今回は、数値の足し算をしてみます。

008_Power Automate

[変数を初期化する]アクションで、numAnser変数に、param1とparam2を足した数を設定しました。

足し算はadd関数で行います。

add(param1, param2)と指定します。

STEP3: Power Apps側からPower Automateを呼び出し、引数を渡す

Power Apps < [+作成]をクリックします。 スクリーンショット 2023-11-07 082040

[+空のアプリ]をクリックします。
スクリーンショット 2023-11-07 082113

[空のキャンバスアプリ]を選択します。
スクリーンショット 2023-11-07 082218

アプリに任意の名前をつけます。

スクリーンショット 2023-11-07 082251

キャンバスアプリに任意のコントロールを置きます。

今回は、ボタン1つと、テキスト入力を2つ置きました。

スクリーンショット 2023-11-07 082706

Power Automateアイコンをクリックし、[+フローの追加]をクリックします。

スクリーンショット 2023-11-07 082808

先ほど作成したPower Automate([Power Apps(V2)]トリガーのもの)を追加します。

スクリーンショット 2023-11-07 083100

ボタンをクリックした際にPower Automateを実行するため、ボタンのOnSelectプロパティに

ワークフロー名.Run

と入力します。これで、Power AppsからPower Automateを実行することができます。

スクリーンショット 2023-11-07 083144

workflow1はパラメーターが2つあるので、Runの引数にパラメーターを2つ指定します。

スクリーンショット 2023-11-07 222333

この処理では、Power AppsからPower Automateに引数の値を渡すだけで、Power Automateからの戻り値をPower Appsで受け取る処理はしていません。

Power Automateからの戻り値を受け取る処理は別記事で書きます。