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カキツバタ(池坊・正花)を生けた復習。一種生(2024年5月25日)

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復習

池坊では植物の出生を大事にする。
かきつばたは沼などの水辺に生育するので水物として扱う。

二種生の場合、出生が陸のものと水のものを混在させることはできない。
三種生の場合は、混在させても問題ない。

かきつばたは葉を二枚組にして生ける。
ただし、葉の総数を奇数にする必要があるので、体だけは葉を三枚組にする。
二枚組は爪が内側を向く。
三枚組は、祖母と子が母の方に爪を向け、母は子と祖母の方に爪を向ける。

葉は、長い方を手前に生ける。
外側の葉に長い方を使う。

葉の表裏は、水がたまる方を表として扱う。
葉の根に近い部分をもって、横に倒した時、下になった葉面にたるみが出る。

腰よりも下のつき葉は落とす。

花は、花を高く、蕾を低く使う。

かきつばたは四季咲きのため、季節によって生け方が異なる。

春は葉が柔らかくのびやかで、花は低く咲いてその数も少ない
そこで、花二、三輪を低く使う
葉は高くして生ける
体の三枚組の葉は、通常は葉を組み替えて使うが、春は葉が柔らかいので組み替えずに自然のままに使う方がよい
二枚組の葉は長短の差を小さくして使う
夏は花数が多くなり、丈も高く伸びるが、葉の伸びはゆるやかで、葉が垂れることもある

そこで、花は葉よりも高く使い、二枚組の葉の長短の差を大きくする

垂れ場を見せ、花のつき葉も生かして使う

花の数が少なくなり、花茎に曲がりが出る

初秋には花は高く、葉を低く扱い、垂れ葉、虫食い葉を用いて、その風情を出す

晩秋になると、花を低く、葉数も少なく使い、黄葉(枯れ葉)などを交えて侘しさを出す

冬の花はまれにしか見られず、枯れ葉や虫食い葉、縮れた葉の中にひっそりと咲く
一輪を体に低く、もう一輪を中段にやや低く用いる
早春の珍花として一輪のみを体に低く用いていけてもよい

【共通】自分表か裏か、枝の向き

副後 手前に表を見せる
副の内側
副前と副後でどちらが内側になるのか、謎。(副後が内側なのかなあ)
副前と副後でどちらが長いのか、謎。
手前に表を見せる
陽方に流れる
副前 手前に表を見せる
副前と副後でどちらが内側になるのか、謎。(副後が内側なのかなあ)
副前と副後でどちらが長いのか、謎。
真後 手前に表を見せる
陰方に流れる(右斜め後ろ)
手前に裏を見せる
真前 手前に裏を見せる
陽方に流れる
体真 手前に裏を見せる
体先 手前に裏を見せる

所感

どの葉がどの役割なのか、生けているうちにわからなくなり、混乱した。

はじめにすべての葉組を決めてしまうのが大事だと思った。

関連動画

YouTubeにも「かきつばた一種生」の動画があった。これ(↑)がわかりやすい。

自分がお稽古に行った後に、動画を見ると、情報が入ってきやすい。

3月末~10月くらいまで花がある、アヤメ科のお花。

花の表裏は、花包で判断する。後ろがV字になっているのが、裏。

かきつばたの外側のひらひらは、花びらではなく、ガクなんだなあ。

めしべもおしべも、ガクと同系色なので、ぱっと見、わからない。

葉の選別で八割がた決まる。

茎よりも極端に細い葉は避ける。
湾曲しすぎているものも避ける。(くぼみが深すぎるもの)
ひねりが入っている葉は避ける。曲げてもためても、ひねりに戻ってしまい、思った形にできない。

かきつばたの葉には必ずツ爪がある。
和合でそれを組み合わせる。

くぼみがある葉は表裏がある。ポコッとしているのが裏。

真のまがりに近いもの(割とまっすぐ)を選ぶ。

剣山では、針の半分ぐらいまで挿し、そのあと、残りの半分で自分の向かせたい方向に挿しきる。

付き葉も生かす。

激おち君で葉の表面の産毛をとることができる。
ただし、痛むので、やりすぎは厳禁。

真に寄り添うように真の葉(二枚組)を入れる。

次に副を入れる。
だいたい真の3分の2を目指す。

動画は、もうすぐ秋に入る頃。
秋を感じさせるように垂れ葉を作っている。

真の後ろあしらいを入れている。
二枚組で生けるのが基本だが、YouTubeの方は「真後の短い方はほぼ見えないだろう」という考えのもと、真後を1枚にしている。
流し葉にしている。

かきつばたの葉から出てくる汁が洋服につくと、とれない。

付き葉や役枝とかぶらないように、一番大事な真前を入れる。

体の花の根元につき葉を二枚入れている。

体先は、和合した二枚の真ん中に子を入れ、3枚組にしている。
体先の葉は、ためずにまっすぐに入れていた。

最後に対奥をいれていた。
1枚使い。
対奥では奥行きを出す。